ダナ・キャランのアフターパーティー

先週、先々週とニューヨークではファッションウィークが行われていて、巷は盛り上がっていた模様。
ニューヨークでは、年に二度、2月と9月にファッションウィークがブライアントパークにて開催され、今回は2006年春物コレクション。
これといって縁のない私なんかは、朝メトロニュースを見た時に初めて、ああ、ファッションウィークやってんだぁ〜と気づく程度で、普通に生活してる人たちには何の影響も与えないいつもどおりの一週間。
だったんだけど、土曜の夜、ダナ・キャランのひとつのラインを担当してるデザイナーと交流があるという友人に誘われ、アフターパーティーに行くことに。
場所は14ストリートと6アベニュー、Urban Outfittersの向かい側にあって、4フロア+ルーフ(屋上)のイベントスペース的な建物。
スタートは夜12時とけっこう遅め。
12時ぴったりに行ったらまだ人はちらほらしかいなかったので、混み出す前にとりあえずルーフに登ってビールを一杯、夏の余韻を堪能。
オープンバー(ドリンク無料)というのがなんとも素敵♪
ビールを飲みながら、次々と現れる友達のまた友達、そのまた友達などに紹介され、他愛のない会話が繰り広げられる。
ニューヨークの人たちってほんとに社交好きだなって思う。
毎晩こういったパーティーがいくつもあって、いろんな分野の人たちが集まっては、たまたま隣にいる人なんかと会話が始まって、その知り合いとまた会話が始まって、一晩に少なくとも5人以上は新しい人と話すんじゃないだろうか。
フリーランスの仕事をしてる人が多い街において、そういう所からビジネスチャンスが生まれることも珍しくないことだから、みんな紹介したりされたりすることに本当に慣れてるし、人見知りなんてする人もまずいない。
しかしこれは映画のワンシーンですか?ってくらいスムーズな会話のやり取りを聞いてると、あまりにも表面的過ぎて笑えてしまうこともしばしば。
「nice to meet you」「nice to seeing you」
少なくとも一晩に10回以上は言ってるだろうこのセリフ。
みんなとってもフットワークが軽く、一人の人とパーティー中話込むなんてことはまずない。
日本だとすぐ「ナンパ」と勘違いされるから、初対面の人に話しかけるのってけっこう難しいし、だいたいみんな一緒に来た友達同士で最初から最後まで固まってたりするけど、社交文化の歴史が長い彼らにとっては、友達同士で固まったり誰にも話し掛けないで終るなんていうのはほとんどマナー違反。
たとえそれが何度も聞いたことのあるお決まりの会話だったとしても、どこから出てくるのか不思議なくらいうさんくさい笑顔だったとしても、「今度一緒に働こう」と言っていたのに2時間後には忘れられてしまったとしても、それはもうみんな『社交』『ソーシャルライフ』とわかって楽しんでる。
前は「あ〜もううんざり、こんなフェイクでうさんくさい世界!」と思ったことも多々あったけれど、最近ではそんなニューヨーカーたちの習慣にも慣れ、一線置いてその場の会話を楽しんでしまった者勝ちだな、と思うようにやっとなれたのであります。
中には、ほんとに貴重な出会いにつながることもあるしね。

話がトンでしまったけど、そんなこんなでダナ・キャランのアフターパーティーも夜2時頃にはピークを迎え、とにかくものすごい人。
ルーフでのんびりなんて贅沢もすでに昔の話で、ドリンクをこぼさずに人をかきわけながら、転ばないように歩くのがやっと。
アフターパーティーということもあってか、ほとんどの人はおしゃべりに夢中で、ダンスフロアで踊ってる人は意外と少なかった。
あとダナ・キャランというブランドの色もあってか、格段に派手!!というファッションピープルも見かけず、ゲイ人口も少なかった。
モデルらしき人は何人か見かけたけど、知ってる顔は見なかったな。
気づかなかっただけかもしれないけど。

というわけで、今日のハイライトはルーフで飲んだビール。
美味しかったな〜〜〜♪


↑なんとも冴えない写真、、、DKNYだけとりあえず撮っておこうと思って撮ってみたものの、手前に人入っちゃってるし、、、