ジャマイカ楽園の真実

2週間くらい前になるけど、渋谷の"UPLINK"で「ジャマイカ楽園の真実~LIFE&DEBT~」を観た。
ジャマイカには前から興味があったから、絶対観に行こうと思ってて。

映画の内容はタイトル通り、貧困から抜け出せない、第三世界ジャマイカの厳しい現実。
ダンスホールサウンドシステムといった私たちの接しているレゲエの国ジャマイカではなく、その裏側であり本質である経済危機、貧困といった問題に焦点を当てたドキュメンタリー映画

1962年にイギリスから独立を果たして以来、経済の不安定だったジャマイカは、IMF世界銀行から経済立て直しの為に多額の借金をして、その返済に今でも苦しめられていて、、、

IMF国際通貨基金)については、貧しい国に手を差し伸べる協力的且つ良心的な制度だ、くらい思ってたんけど、この映画を観たらどうやら実情はそうではなかったらしく、その制度を利用した大国アメリカの、貧しい人たちへ対する法的な奴隷制度だということ。

だって、それまでジャマイカは自国で産業や農業を培っていたのに、IMFの導入によってアメリカが介入してきて、自国で作るより遥かに安いアメリカ産の果物や野菜を強制的に輸入させて、お陰でジャマイカの農業、畜産業は壊滅の危機だって。
ただでさえ職のないジャマイカなのに、さらに失業者が増えて、普通に食べるお金も無いからやっぱり犯罪が増えて、そんな大人を見て育った子供は物心つく前から犯罪に手を染めて、、、って、ほんとに悪循環で悲惨な現実。

そんな現地の人の苦しい生活と、観光で訪れる観光客の優雅なリゾートライフを対照的に追ってて、そのバックにボブ・マーリーやピーター・トッシュ、ブジュ・バントン、ルシアーノ、シズラ、ジギー・マーリー、ムタバルーカ、アンソニー・Bが流れてる。

その歌詞がまたガツーンってかんじで、、、

ダンスホールは女とセックスとマリファナのことしか歌ってないよね〜とか思ってたけど、ボブの"get up! stand up!"とか、そんな貧しい現実、不条理な世の中と闘い続けるぞ!て訴えかけてる歌、それこそがレゲエという音楽のルーツだったよな、、、と考え直してしまいました。

ジャマイカ楽園の真実↓
http://www.uplink.co.jp/jamaica/

映画のサウンドトラック。上に挙げたアーティスト総出演で、本来のレゲエという音楽を堪能できる濃い内容↓

Life + Debt

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