東京とニューヨーク、ストレスの違いは?

来年初めに実家の引っ越しが決まり、約20年間住み慣れた場所から離れる。
まだまだ半年あるじゃん、なんてことは言ってられず、来週にはニューヨークに戻る為、私だけ一足早く、部屋の片付けを始めた。
20年分の生活が詰まっている部屋の片付け、パッキング、、、想像を遥かに越えた重労働でした。

なんでもアメリカの精神医学会では、人の死、病気、引っ越しが三大ストレスと言われている。
今回確かに引っ越しには大変なストレスが伴うことはわかった。
会社の移転なんかに至っては、もっともっとストレスフルだろう。
でも、前の2つの重大性に対し、3つ目に引っ越しが挙げられるのはちょっと意外。
日常生きていたら、仕事の行き詰まり、人間関係、満員電車、渋滞、店の人の態度、付き合いの飲み、トイレの前の長い列、、、等々、挙げだしたら切りがないほどストレスの原因が転がっている。
日本人なら、少なからず電車やその他乗りものに関連することが3つ目に挙がりそうだ。
ニューヨークも地下鉄が重要な交通手段なので、人々の電車利用率は東京と同じくらい高いけど、そこで生まれるストレスの種類は違う気がする。

圧倒的な違い。それは、距離感。
日本人はぎゅうぎゅうの車両にさらに人を押してでも乗っかろうとする。たとえ3分後には次の電車が来ることがわかっていても。
ニューヨークでは、どんなラッシュ時でも、人と人に挟まれて足が浮いてしまったり、手すりに体が食い込んで悲鳴を上げたくなったり、なんてことはまずない。
人との距離感を重要視する国民性なので、隣の人と体がべったりくっついた状態を何分も耐えなきゃいけないくらいだったら、次の電車を待とうと、大抵の人は、する。

日本人である私としては、これが微妙なところ。
長年の東京暮らしで染み付いてしまった習慣で、少しでもスペースがあれば小柄な私一人くらいと、つい満員電車に滑り込みたくなってしまう。
なぜなら、ニューヨークの地下鉄は東京のように電光掲示板もなければ、時刻表も無いに等しく、本当に時間にルーズだから。
一本逃したおかげで、次を永遠に待つハメになることだってある。
でもニューヨークの人たちは、そんな永遠に来ないと思いきや、立て続けに2、3本来る時もある気まぐれな電車や、突然早口でぶっきらぼうなアナウンスが流れたかと思いきや、何駅も飛ばして走り続ける傍若無人な電車との付き合い方にさすがは慣れていらっしゃるようで、日本人ならホームで地団駄を踏んでいるところを、彼らはわりと平然と気長に待っているのです。
長年培われた習慣ってコワいね。
日本では、日本人のあのせっかちさにはうんざりしちゃうよ、とか思ってたくせに、外国でそんな国民性そのままの自分にご対面。

そう、話を三大ストレスに戻そう。
とにかくアメリカでは人の死、病気、引っ越しが三大ストレスで、勝手に日本だったら3つ目は電車を使う移動のストレスとしたけど、実際のところはどうなんだろ?

ちょっとストレスに関することをネットで調べてたら、アメリカのウェブサイトにストレスに関するこんなデータが載ってました。

<ストレスの種類とストレス度〜大人の場合〜>

配偶者の死 100
離婚 60
月経閉止期、更年期 60
失恋 60
配偶者以外の家族の死 60
重大な怪我、重病 45
結婚、新しいパートナーとの生活 45
会社をくびになる 45
退職 40
然の家族の健康状態の悪化 40
一週間の労働時間40時間以上 35
妊娠 35
性生活の不満 35
転職、部署移動 35
経済状態の悪化 35
親しい友人の死 30
配偶者、または恋人との大きな喧嘩 30
住宅ローン 25
引っ越しなど、生活環境の変化 20
禁煙、ダイエット 20
上司とのトラブル 20
生理中 15

この他に、ストレス子供編もあるので、もし興味がある人がいたら
http://www.teachhealth.com/#recogstressを見てみてください。
ブルームバーグ