ニューヨーク 電車内の光景

インターンをしている会社がウエストサイドにあるので、イーストサイドに住んでいる私は、毎朝クロスタウンバスを使って東から西へ移動する。
そんな毎朝お世話になっているバスの車内で、ふと目に止まったこんなサイン。
『ポイ捨てするな、タバコ吸うな、飲み物こぼすな、音楽流すな』
最初の3つは日本でもありがちだけど、「No Radio Playing」ていうのは日本だったら「携帯電話の電源は切りましょう」といったところだろうか。
ニューヨークには何故だか車内の携帯電話についてのルールはなく、バスの中も電車の中もみんなしゃべりたい放題。
それでも、このサインの効果かは知らないが、バスは電車に比べたら遥かに人々のマナーが良い。
電車では本当にいろんな人に遭遇する。
この間は、片手に携帯電話、もう片方の手にラージサイズのダイエット・コークを持ちながらパソコンでDVDを観てた黒人のお兄ちゃんが、一気にいろんな動作をしようとしてあやまってコーラを落としてしまい、隣に座ってた人、周りに立ってた人はびしょ濡れ、車内の床はラージサイズ分のコーラが飛び散って大変なことに。
電車内の物売り、パフォーマンスも定番になっている。
いちばんウケたのは、ハーレムからダウンタウンに向かう電車の中での、兄弟と思われる黒人の男の子2人によるダンス。
ラジカセのスイッチと共に軽快な音楽が始まり、車内でブレイクダンスはするはバク転はするはとにかく動く動く。
途中、お兄ちゃんが弟を肩にかついで、多分弟はそこから軽快にジャンプするはずだったのだが、勢い余って天井に思いきり頭をぶつけてすごい音が。。。
それでも何もなかったようにパフォーマンスは終わり、キャップを裏っ返して回って来た時には、思わず残ってたコインを全部あげてしまったわ。(ていっても多分80セントくらいだけど)
ホームでもよくいろんな人が歌ったり演奏したり踊ったりしてるけど、日本だとそれが後の成功へともしかしたらつながるところが、ここではむしろ本当にお金に困っててやっているのが大半だろう。
しかしこの間42丁目、Port Authority駅のホームで歌ってたおねえちゃん、その辺の歌手も顔負けくらい、ものすごく歌上手かったな〜

ゲイパーティーはおもしろ過ぎる!!

先日、ゲイ友達のそのまた友達が主催したハウスパーティーに行ってきた。
場所は、ニュージャージーのHoboken(ホボケン)という白人の若者で賑わう街。
ニュージャージー州はニューヨークの隣だけど、電車でマンハッタンから約10分くらいの近さ。家賃や物価なんかもマンハッタンよりも比較的安いし、街もきれいということもあって、好んでニュージャージーに住む人も多い。
夜8時くらい、Hobokenの駅で女友達と待ち合わせをし、パーティーの行われている家まで歩く。
マンハッタンからたったの10分なのに、街の雰囲気も歩いてる人もえらい違い。
ここは、ほんとに典型的なアメリカの町というかんじ。しかも学生街。
やたらテンション高くてきゃぴきゃぴしてて、あのばか騒ぎ大好きな典型的な白人たちのグループがいたる所に。
ちなみに、この間ローカル新聞を読んでたら、全米でいちばんドラッグ使用率(主にコカイン、ヘロイン)が高いのはニュージャージー州らしい。
全米一というのはビックリだけど、程よく都会に近く、程よく田舎で、若い白人が多いという環境上、なんとなく納得。
まあ、そんなこんなで駅から歩くこと15分、たどり着いた所はとっても素敵なアパートメント。
中に入ると、30人くらいいるであろう男たちが、ラウンジ系の音楽とともにそれぞれくつろいだり、飲んだり、食べたり、踊ったりしてる。
もちろんみーんな、ゲイ。
それにしてもなんとも素敵なお部屋。30畳くらいあるであろうリビングとは別に、ベッドルーム、バルコニー、ルーフまでついてて、彼はここに贅沢にも一人で住んでるらしい。
物が少なくてとってもシンプルで、素敵なソファがあって、テーブルにはなにげなくアート系の雑誌が置いてあったりして、やっぱりゲイの人たちはセンスがいいのね〜と、感心。
そしてハウスパーティーらしく、料理も自分たちでちゃんと作って用意してて、種類もとっても豊富。
しかも飾り方とかもとっても凝っててかわいいし、味もプロ級。
ストレートの男で、ここまで細部までこだわれる人ってなかなかいないよね。
彼らの美意識には、ほんとに裏切られたことがありません。

さて、おいしいお酒と料理を味わいながら、改めて周りを見渡してみると、私たち女二人だけ、めちゃくちゃ浮いてる 笑。そりゃそーだ。
でもゲイの人たちってみんな本当に明るくておもしろくてギャグセン高くて、みんなの行動見てるだけで笑いが止まらない。
彼らの世界もストレートの世界と同じくシビアで、カワイイ者がモテ、醜い者はやはりモテない。
いちばん人気は、私たちが見てもカワイイな〜と思う白人の男の子(実年齢31歳、でもどう見てもハタチ前後)で、みんなして彼に色目使いまくり、キスしまくり、触りまくり。
「You know you are cute」って言ったら、ニッコリされた。さすが。
友達も彼を狙ってて、最初はソファに座りながらこっちが恥ずかしくなっちゃうくらい目の前でベタベタしてたんだけど、目を離した隙に彼他の人ともいちゃいちゃしてる始末。
やっぱりストレートの世界と同じで、カワイイ奴、モテる奴はたいがい遊び慣れてるのね。
美意識高いぶん、ストレートの世界よりもシビアかも、、、
あとおもしろかったのが、プエルトリコ人がマレーシア人のヒザに座って口説いてたんだけど、マレーシア人がお酒の勢いで、自分はバイセクシュアルだということをカミングアウトしてしまい、ジ・エンド。
あろうことか、発端は隣に座ってた私との会話。
酔っ払い過ぎてて初めから会話もめちゃくちゃだったんだけど、何を思ったか突然、「基本的に男が好きだけど、キャメロン・ディアズはカワイイと思う」とか言い出して、それを聞いてたプエルトリコの彼、それに便乗して数人から大バッシング。
さらに勢いで、「昔女の子とも何人か付き合ったことがある」、「彼女(私の女友達)が昔付き合ってた人に似てる」と言い出す。
「なに、それってあんた両刀じゃん」
「でもでも、最後に女の子と関係を持ったのは6年間だし」とか、「好きだったけど愛はなかった」とか、必死な弁解も虚しく、結局彼は『両刀使い』に。
やっぱり本当に男しか愛せないゲイからすると、バイセクシュアルは基本的に好まれないらしい。
その後も、「女の人と関係を持ったのは20年前で、それが最初で最後だった」という40代の白人に会ったり、「女の人、好きだよ〜。ママと妹とかねっ」と笑いながら言い放つ年齢不詳の黒人に会ったりと、ほんとにおかし過ぎる一夜だった。
ちなみに酒の弱い私は、ビール2本、テキーラショット3杯、極めつけがゼリーショットという、その名の通りゼリー状で一瞬甘くて美味しいんだけど、実はかなり強めのやつを飲まされた後に、ほぼダウン。
そんなこんなで、今宵も楽しい夜だった。
ゲイには多分一生なれないけど、こんなパーティーまた行きたい♪

ダナ・キャランのアフターパーティー

先週、先々週とニューヨークではファッションウィークが行われていて、巷は盛り上がっていた模様。
ニューヨークでは、年に二度、2月と9月にファッションウィークがブライアントパークにて開催され、今回は2006年春物コレクション。
これといって縁のない私なんかは、朝メトロニュースを見た時に初めて、ああ、ファッションウィークやってんだぁ〜と気づく程度で、普通に生活してる人たちには何の影響も与えないいつもどおりの一週間。
だったんだけど、土曜の夜、ダナ・キャランのひとつのラインを担当してるデザイナーと交流があるという友人に誘われ、アフターパーティーに行くことに。
場所は14ストリートと6アベニュー、Urban Outfittersの向かい側にあって、4フロア+ルーフ(屋上)のイベントスペース的な建物。
スタートは夜12時とけっこう遅め。
12時ぴったりに行ったらまだ人はちらほらしかいなかったので、混み出す前にとりあえずルーフに登ってビールを一杯、夏の余韻を堪能。
オープンバー(ドリンク無料)というのがなんとも素敵♪
ビールを飲みながら、次々と現れる友達のまた友達、そのまた友達などに紹介され、他愛のない会話が繰り広げられる。
ニューヨークの人たちってほんとに社交好きだなって思う。
毎晩こういったパーティーがいくつもあって、いろんな分野の人たちが集まっては、たまたま隣にいる人なんかと会話が始まって、その知り合いとまた会話が始まって、一晩に少なくとも5人以上は新しい人と話すんじゃないだろうか。
フリーランスの仕事をしてる人が多い街において、そういう所からビジネスチャンスが生まれることも珍しくないことだから、みんな紹介したりされたりすることに本当に慣れてるし、人見知りなんてする人もまずいない。
しかしこれは映画のワンシーンですか?ってくらいスムーズな会話のやり取りを聞いてると、あまりにも表面的過ぎて笑えてしまうこともしばしば。
「nice to meet you」「nice to seeing you」
少なくとも一晩に10回以上は言ってるだろうこのセリフ。
みんなとってもフットワークが軽く、一人の人とパーティー中話込むなんてことはまずない。
日本だとすぐ「ナンパ」と勘違いされるから、初対面の人に話しかけるのってけっこう難しいし、だいたいみんな一緒に来た友達同士で最初から最後まで固まってたりするけど、社交文化の歴史が長い彼らにとっては、友達同士で固まったり誰にも話し掛けないで終るなんていうのはほとんどマナー違反。
たとえそれが何度も聞いたことのあるお決まりの会話だったとしても、どこから出てくるのか不思議なくらいうさんくさい笑顔だったとしても、「今度一緒に働こう」と言っていたのに2時間後には忘れられてしまったとしても、それはもうみんな『社交』『ソーシャルライフ』とわかって楽しんでる。
前は「あ〜もううんざり、こんなフェイクでうさんくさい世界!」と思ったことも多々あったけれど、最近ではそんなニューヨーカーたちの習慣にも慣れ、一線置いてその場の会話を楽しんでしまった者勝ちだな、と思うようにやっとなれたのであります。
中には、ほんとに貴重な出会いにつながることもあるしね。

話がトンでしまったけど、そんなこんなでダナ・キャランのアフターパーティーも夜2時頃にはピークを迎え、とにかくものすごい人。
ルーフでのんびりなんて贅沢もすでに昔の話で、ドリンクをこぼさずに人をかきわけながら、転ばないように歩くのがやっと。
アフターパーティーということもあってか、ほとんどの人はおしゃべりに夢中で、ダンスフロアで踊ってる人は意外と少なかった。
あとダナ・キャランというブランドの色もあってか、格段に派手!!というファッションピープルも見かけず、ゲイ人口も少なかった。
モデルらしき人は何人か見かけたけど、知ってる顔は見なかったな。
気づかなかっただけかもしれないけど。

というわけで、今日のハイライトはルーフで飲んだビール。
美味しかったな〜〜〜♪


↑なんとも冴えない写真、、、DKNYだけとりあえず撮っておこうと思って撮ってみたものの、手前に人入っちゃってるし、、、

サラ・ジェシカパーカー香水発表会を徹底ルポ!

本日9月9日金曜日、ニューヨーク、マンハッタンの五番街に位置する高級百貨店"LORD & TAYLOR"の一階メインフロアにて、あのドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』("Sex and the city")の主役キャリーを演じたサラ・ジェシカパーカーの香水発表会が行われました。送料無料で買える香水はココ


こんな素敵な発表会に、本当に偶然に行けた私。
朝、いつものように地下鉄の階段を降り、たまたま落ちてたローカル新聞「am NEW YORK」を手に取ると、トップページにどーんとサラ・ジェシカパーカーの写真が。
なんだなんだ?とその下を見ると、今日の午後12時半から2時半まで、フィフスアベニューの「ロード&テイラー」にて発表会。さらにその場で香水を購入した人全員に、彼女が直々にサインをしてくれると書いてあるではないか。人気の香水から芸能人御用達の香水までが送料無料
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West Indian Parade★カリビアンフェス

今日アメリカはLabor Dayで休日。
ずっと一度は行ってみたかったカリビアンフェスティバル、AKA, ウエストインディアンパレード"West Indian Parade(Carnival)"に行ってきました♪♪
だって、毎年このパレードには、あのビーニーマン(Beenie man)やブジュ・バントン(Buju Banton)、エレファントマン(Elephant man)やTOKが来るって言うんだから、絶対行くしかない。

全米でも屈指の大きさのカリビアンコミュニティーを抱えるニューヨーク。
中でも、今日のパレードは一年でいちばん大きいと言われていて、会場であるブルックリンのイースタンパークウェイ(Eastern Parkway)への電車の中は、朝から赤や緑や黄色などのナショナルカラーを身につけた人たちでいっぱい!
ジャマイカの国旗を体中に巻き付けてる人、全身真っ赤のトリニダード・トバゴ人などなど、とにかくカリビアン諸国のナショナルカラーは本当にきらびやか。
そんな愛国心旺盛で陽気な彼らを見て、会場に着く前からなんだかとってもいい気分♪
でもやっぱりというかなんというか、アジア人が一人も見当たらないわ、、、とちょっぴり不安げな私に、友達のトリニダード人からこんな戦闘グッズが。

理想の休日

私にとっての理想の休日。
のんびり起きて、陽の当たるバスルームでシャワーを浴び、これまた陽の当たる窓辺でゆっくりブランチをとり、ビーチマットとお気に入りの本とミネラルウォーターを持って公園へ。。。

川のほとりの公園。

こんな理想の休日の過ごし方をしようと、今日は意思を持って実行してみた。
意図どおり、大成功。

大都会の中の、オアシス。
一瞬マンハッタンにいることを忘れそうになった。
でも、こんなのもニューヨークならではの過ごし方。
本当に、ニューヨークはいろんな面を持っている。
やっぱり、素敵な街です。


84〜89丁目の、イーストリバー沿いにあるCarl Schurz Park。
セントラルパークよりもローカルで、のんびりしてて眺めもよくってオススメ☆
http://www.carlschurzparknyc.org/

ゲイストリートから

ロングウィークエンド前の金曜日。
もちろん街はにぎわってるわけだけど、時差ボケの私は友達と早々と夕飯を済ませ、クリストファーストリート、別名ゲイストリートの一角にあるスターバックスでお茶。
久々に来たけど、ここのスタバは本当にゲイ率高し。
向かい合って座ってる背の高い坊主2人、明らかにゲイカップル。
美川憲一ばりの、きんきら衣装(黒地にゴールド満載のポンチョ)にブルーのアイシャドウ、彼もどっから見てもゲイ。
すまして歩いてるけど、肩がやったらたくましい。彼も絶対にゲイ。
そして外に出る。
わお、ほとんどゲイ。
しかし、きれいな顔多いな〜、、、(もちろん例外もいる)

そう、昔ここクリストファーストリートでは、警察によるゲイ差別、暴力が日常的に行われており、1969年にゲイの人権を訴えて彼らは立ち上がり、パレードを行った。それ以来ここはゲイ通りとして知られている。
また、ここら周辺はたくさんのバーやレストランが立ち並ぶので、ゲイだけじゃなく、いつもたくさんの人でにぎわっている。

しかしゲイの人たちは、親切でフレンドリーな人たちが多い。
ゲイバーの店員もお客も、女の子に対してもたいがいすごい親切だし、男と女でしてたらこの上なくえげつない会話も、そこでは明るい会話としてに成り立ってしまう。
うん、彼らは本当に下ネタ好き。
そして情に厚い、と思う。

ゲイの友達が、ニューヨークはゲイの生きやすい街だと言ってた。
何年後かには日本も、ゲイの人たちが堂々と胸を張って生きられるような世の中になっているだろうか。