中村獅童の名演技に涙

さっきなにげにテレビをつけたら、フジテレビ系列で戦後60年特別企画ドラマ、「小野田少尉・遅すぎた帰還」がやってて、気づいたら最後までばっちり涙を流しながら見てしまった。
まず、そのとてつもない30年間を生き抜いてきた小野田さんご自身、そしてそんな小野田さんを見事に演じ切った中村獅童さんに、もう久々に涙腺がゆるみ過ぎ、言葉を無くしてしまいました。

日本が敗戦したとは知らずに、30年間もの月日を山の奥地で軍人として生きるということ。
目の前で最後の戦友までを失い、たった一人、闘い続けて。

過酷な経験をしてきた人は世の中にたくさんいるけれども、果たして小野田さんと同じような経験をしながら今生きていて、小野田さんの心境を理解できる人というのは、世界でどのくらい存在するのだろうか。

戦争が終って30年経ち、その間に人々の服装は変わり、生活様式が変わり、東京オリンピックが行われ、、、けれど大尉の命令が下されるまで、軍人として戦い続けた小野田さん。

30年ぶりに年老いた大尉を目の前にし、昭和20年に日本は敗戦した、戦争は終った、ごくろうだった、と聞かされるシーン。
そんな難しいシーンを、中村獅童は本当に見事に演じてました。
今まで全く興味がなかったけど、素晴らしい俳優さんだな、と思いました。

そして小野田さんは、どこかでもしかしたら、戦争が終ったことをうっすらと気づいてたのかもしれないが、それでも戦地の中に生きる彼には、軍人としての任務を最後まで遂行すること、それが全てだったんだろう。

現在小野田さんは、ブラジルで牧場を経営しながら、こども達に自然の素晴らしさを教えているのだそうだ。

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