大阪お水の花道

3日間、私用も兼ねて1年ぶりに大阪の友達の所に行ってきました。
彼女は25歳にして大阪は難波のママさん。
飲食店と会員制バーを経営してます。
7月には2店舗目もオープンし、経営者としての腕にも磨きがかかり、同年代の女の子たちとは明らかに違うオーラを漂わせてます。

彼女と出会ったのは高校の時。
男をこき下ろす程の気の強さ、全く人に媚びないところなど、ただ者ではない感は昔から。
お酒も半端なく強いし、頭の回転早いし、しゃべりは立つし、洞察力は鋭いし、今ではそこに「プロ意識」も加わり、生まれ持った素質もあるだろうけど、まさに天職。

そう、そんな彼女と居ると、毎回何かしらビックリすることが起きる。
仕事前だからと、少し早めのディナーにしようと某有名イタリアンレストランに行った時のこと。
前菜からメインまで全部で5品くらい注文したんだけど、2品目のパスタに手をつけ始めた時に異変が。
彼女は一本堅くて全然ゆで切れていないパスタを発見。
即座に食べるのを止め、フォークを置いて一言。
「こんな料理、もう食べんのやめ。お会計してもらって他行こや。」
それでも料理は3品目、4品目と出されてくるんだけど、ほとんど手をつけられることはなく、唖然としている従業員の間を颯爽と通り過ぎ、出口に向かう。背後から「ありがとうございました。」が虚しく響いていた。
あれ、5品頼んだからけっこうな値段してただろうな〜、、なんてパンピーの考えることなんてどこ吹く風、3つある財布の1つをバックから取り出して紙切れを数枚なんてことなく出す彼女の仕草、ああ、いつかあんなことしてみたい、、、

しかし飲食の世界はほんとにシビア。
同業の彼女は、研究の為いろんなレストランやバーなんかに行くらしいが、どうやらこの店も一年前来た時は良かったらしい。この突然の質の落ち具合、従業員の不手際など、多分閉店も時間の問題だろう、と冷ややかに評価する彼女の言葉には妙な説得力がありました。

間違いなく、これからさらに飛躍するであろう彼女。
彼女のお店が東京に進出する日も、そう遠くはないかもしれません。