日本人と罵り言葉

韓国人の友人とのとある日の会話。

韓国人(以下K)「日本語って、悪い言葉が少ないよね」
私(以下S)「えっなんでそう思った?」
K「だって日本人に悪い言葉教えて〜って言うと、決まって出てくるのが"バカ""アホ"。で、そんなの知ってるよ〜て言うと、ちょっと考えて"ブス""くそばばあ"とか。だからさ、考えないと悪い言葉出てこないってことでしょ?例えば"ass-hole"をすぐ日本語に訳せる?」
S「ケツの穴。でも誰もそんな風には使わないね。それに変わるニュアンスの言葉ってなんだろ、、、くそったれ?でもあんま日常で"くそったれ"とか言ってる人聞いたことないかも。韓国語だったらすぐ出てくんの?」
K「うん。でも逆に韓国語も英語と一緒で、悪い言葉が豊富でバラエティーに飛んでるから、どれを使おうか迷っちゃうかも」

その後、一人になってから数十分間「日本語の悪い言葉」について考えてみた。
英語で"swearword"と言われる"Jesus Christ"とか、"God damn you"とか"Go to hell"とかは、神を冒涜する言葉としてキリスト教のバックグラウンドからきてるから、日本語にはそれに代わる言葉がないのはわかるよ。
でも、罵り言葉はもっと存在してもいいはず。
で、いろいろ考えてみたけど日本語の悪い言葉って本当にあんまり思い浮かばない!

Fuck you → ぶっ殺すぞ、死んじまえ。
...ヤンキーの喧嘩とかでない限りなかなか使われなそう。

Damn it! → くそっ、ちくしょー。
     ...やっぱり日常ではあんま使わないよねぇ、、特に女の子は使わないよね。

Bitch → あばずれ??
     ...なんて使う人聞いたことないよ。高校生がよく言う、「マジあいつサイテー」とかの方がニュアンス的に近いかも、、、

悪い言葉悪い言葉悪い言葉、、、、、、
「なめんなよ」「ざけんなよ」「ムカツクんだよ」「てめぇ」「のヤロウ」
て、少年漫画に出てくるような喧嘩用語しか思いつかな〜い!!!

というわけで結論。
世界的に見て、日本人が温厚でおとなしく攻撃性の低い人種である理由の1つとして、「罵り言葉が少ない」=「言葉で人をあまり攻撃しない」=「感情をあまり表に出さない」=「穏やかで物静か」、という図式が成り立ちます。(勝手に)

昔から沈黙を美とする日本人。
感情表現が得意でない代わりに、内に秘めた思いは人一倍強いのです、きっと。。。